M·T·AManagement
Theory Atlas
β版現在の収録数 108 項目
EVERYDAY QUESTION

新しいツールを導入しても使われないのはなぜ?

業務システムやチャットツールを導入したのに、結局みんな前のやり方に戻ってしまう。新しい技術が職場で使われるかどうかは、情報システムや技術と組織の研究で長く扱われてきたテーマです。

この疑問を説明する 3 つの理論

01

技術受容モデル(TAM)Technology Acceptance Model · Davis 1989

人が新しい情報技術を使うかどうかは、主に「役に立ちそうか」と「使うのが楽そうか」という二つの感じ方で説明できる、とする理論です。とくに「役に立ちそうか」のほうが利用と強く結びつき、使いやすさはその感じ方を通じても働くとされます。ただし、この理論は本人が自発的に使うかどうかを前提にしているため、使うことが決められている職場や、集団での利用を説明するには限界があると指摘されています。

技術受容モデル(TAM)の解説を読む ↗
02

イノベーションの普及Diffusion of Innovations · Rogers 1962

新しいアイデアや製品が、人々のあいだのコミュニケーションを通じて時間をかけて広がる、とする理論です。今のやり方より良いか、今の習慣に合うか、分かりやすいか、試せるか、成果が見えるか、という五つの性質が普及の速さに影響するとされます。周囲に影響力のある人が使い始めるかどうかも鍵になります。

イノベーションの普及の解説を読む ↗
03

技術の二重性The Duality of Technology · Orlikowski 1992

技術は人の行動を方向づける枠組みであると同時に、人が使いながら意味や使い方を変えていく産物でもある、とする視点です。同じツールでも、部署によって使われ方が大きく異なり、いったん定着した使い方は「この部署のやり方」として引き継がれます。使われないのも、一つの使い方が定着した結果として捉えられます。

技術の二重性の解説を読む ↗

ここに挙げた理論は、疑問を考えるための手がかりです。どの理論がよく当てはまるかは、組織や状況によって変わります。

MORE QUESTIONS

ほかの身近な疑問