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Theory Atlas
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EVERYDAY QUESTION

グループの中に、働かない人が出てくるのはなぜ?

ゼミの発表準備、サークルの運営、職場のプロジェクト。何人かで取り組むと、ほとんど手を動かさない人が出てきて、一部の人に仕事が集中しがちです。研究では、これは怠け者がいるからというより、集団で作業するときに起こりやすい現象として調べられてきました。

この疑問を説明する 2 つの理論

01

社会的手抜きSocial Loafing · Latané et al. 1979

人は、一人で作業するときより、集団で作業するときのほうが努力を減らす傾向がある、とする研究です。78件の研究をまとめたメタ分析では、集団で作業するときも一人ひとりの成果が見分けられ、評価されうるとき、課題に意味があるとき、自分の貢献が他の人と重ならないとき、親しい仲間と取り組むときには、手抜きはほとんど見られませんでした。担当を分けて名前を出す、課題の意味を共有する、といった工夫の手がかりになります。

研究の根拠78件の研究のメタ分析(Karau & Williams, 1993)。大半は、大学生が見知らぬ者同士で単純な課題に取り組む実験室研究。親しい仲間の集団では手抜きは見られず、現場の研究では効果が小さかった。サークルのような集団への当てはまりは、まだ確かめられていない。

社会的手抜きの解説を読む ↗
02

組織市民行動Organizational Citizenship Behavior · Organ 1988

「働かない人がいる」と悩む人は、多くの場合、その穴を埋めている側です。組織市民行動は、職務として決められていなくても同僚を助ける、といった自発的な行動を扱います。休んだ人や仕事の多い人の穴を埋めることも、組織を支える援助の例として挙げられています。一方で、援助は助ける人自身の成果を減らすこともあり、ある保険販売の研究では、援助が多いほど販売量が少なかったと報告されています。

研究の根拠組織市民行動の研究のレビュー(Podsakoff et al., 2000)。援助が助ける人の成果を減らしたという結果は1つの標本によるもので、その理由は著者らの推測にとどまる。

組織市民行動の解説を読む ↗

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公平理論Equity Theory · Adams 1963

穴を埋めている人が「自分だけ損をしている」と感じると、自分の頑張りを減らして釣り合いをとろうとすることがあります。公平理論は、こうした不公平の解消のしかたを整理しています。社会的手抜きを最初に報告した研究者たちも、他の人が怠けていると考えて自分の努力を減らす、という説明を挙げていました。

研究の根拠理論的な提案と、少人数の実験、観察研究に基づく(Adams, 1963)。手抜きの原因としての説明は、Latané et al. (1979) が示した三つの説明のうちの一つ。

ここに挙げた理論は、疑問を考えるための手がかりです。どの理論がよく当てはまるかは、組織や状況によって変わります。

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