EVERYDAY QUESTION
外注したら、かえって手間とお金がかかるのはなぜ?
安くなるはずだと思って外部に任せたのに、仕様のすり合わせ、進み具合の確認、手直しの依頼に追われ、結局は自分たちでやるより手間がかかった。経済学と経営学の研究は、「任せる」ことにかかるコストを説明してきました。
この疑問を説明する 2 つの理論
01
取引費用理論Transaction Cost Economics · Williamson 1981
取引には、相手を探し、交渉し、約束を守らせるためのコストがかかり、そのコストが大きい取引ほど、市場ではなく組織の内部で行われる、とする理論です。人はすべてを契約に書き切れず(限定合理性)、相手は隙があれば自分の利益のために動くかもしれない(機会主義)ことが前提にあります。その取引のためだけの投資が必要なほど、外に任せるリスクは大きくなるとされます。
注意人間を機会主義的だと仮定しすぎている、という批判がある(Ghoshal & Moran, 1996 など)。
取引費用理論の解説を読む ↗02
エージェンシー理論Agency Theory · Jensen & Meckling 1976
仕事を任せる人と任される人は利害が一致せず、情報も偏っている、とする理論です。その間には、監視のコスト、任される側が信頼を示すためのコスト、それでも残る損失、という三つのコスト(エージェンシー・コスト)が生じるとされます。外注先の進み具合を確認し、成果を点検する手間は、このコストの一部です。
エージェンシー理論の解説を読む ↗ここに挙げた理論は、疑問を考えるための手がかりです。どの理論がよく当てはまるかは、組織や状況によって変わります。
MORE QUESTIONS
ほかの身近な疑問
- 会議で何も決まらないのはなぜ?
- 給料が上がっても、やる気が続かないのはなぜ?
- 優秀な人から辞めていくのはなぜ?
- 職場で意見や失敗を言い出せないのはなぜ?
- 仕事を任せても、思い通りに動いてもらえないのはなぜ?
- 同じ職場なのに、人によって扱いが違うのはなぜ?
- 仕事で燃え尽きてしまうのはなぜ?
- うまくいっていないのに、プロジェクトをやめられないのはなぜ?
- 全員が賛成したのに、間違った決定になるのはなぜ?
- どの会社も同じことをするのはなぜ?
- 前例踏襲がやめられないのはなぜ?
- 新しいツールを導入しても使われないのはなぜ?
- 多様な人を集めたのに、チームがまとまらないのはなぜ?
- 部署が違うと、話が通じないのはなぜ?
- 他社の成功事例をまねしても、うまくいかないのはなぜ?
- 新しい事業が育たないのはなぜ?
- いい技術を持っていたのに、儲からないのはなぜ?
- 計画どおりに戦略が進まないのはなぜ?
- いい情報は、親しい人よりちょっとした知り合いから来るのはなぜ?
- 頑張っているのに、評価されないのはなぜ?
- グループの中に、働かない人が出てくるのはなぜ?
- 仕事に意味を感じられないのはなぜ?
- 上司の暴言や嫌がらせは、なぜこんなにこたえるのか?
- 仕事と家庭の両立が、こんなに苦しいのはなぜ?
- 辞めたいのに、辞められないのはなぜ?
- グループの課題が、締め切りの半分を過ぎてから急に動き出すのはなぜ?
- 新しいチームやグループが、最初ぎくしゃくするのはなぜ?
- 似た人とばかり集まってしまうのはなぜ?
- リーダーを任されても、うまくまとめられないのはなぜ?
- 引き継ぎをしても、うまく伝わらないのはなぜ?
- 好きなことを仕事にしたのに、つらくなるのはなぜ?
- 接客で笑顔を続けると、ぐったり疲れるのはなぜ?
- 新しいことを始めたいのに、計画ばかり立てて動けないのはなぜ?
- 振り返りをしても、同じ失敗を繰り返すのはなぜ?
- マニュアルや規則と、現場のやり方が違うのはなぜ?
- 頼まれると断れず、自分の仕事が回らなくなるのはなぜ?
- 「うちらしくない」と、変化に反発が起きるのはなぜ?
- 一つの取引先に頼りきりだと、立場が弱くなるのはなぜ?
- 研修や授業で習ったことが、現場で使えないのはなぜ?
- 集団の中で自分だけ少数派だと、居心地が悪いのはなぜ?
- 目標を立てても、うまくいかないのはなぜ?
- 数値目標を決めると、数字合わせが起きるのはなぜ?