M·T·AManagement
Theory Atlas
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EVERYDAY QUESTION

マニュアルや規則と、現場のやり方が違うのはなぜ?

会社には立派な規程があるのに、現場では誰もそのとおりにしていない。バイト先のマニュアルと、先輩に教わるやり方が違う。これは単なる規則違反なのでしょうか。組織の研究は、公式のルールと実際の活動がずれることには理由がある、と論じてきました。

この疑問を説明する 2 つの理論

01

制度化された組織(神話と儀式)Institutionalized Organizations (Myth and Ceremony) · Meyer & Rowan 1977

組織の規程や部署の多くは、仕事の必要からではなく、社会で「きちんとした組織なら持っているはず」とされるものを取り入れた結果として生まれる、とする理論です。こうしたルールは外からの信用をもたらしますが、個別の現場の事情には合わないことが多い。そこで組織は、公式の構造を実際の活動から切り離し(脱連結)、実際の段取りは現場の人どうしの相談で柔軟に決めるようになる、と論じられました。

注意原典は理論的な命題を示したもので、検証は今後の課題とされていた(Meyer & Rowan, 1977)。

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02

ルース・カップリング(緩やかな結合)Loose Coupling · Weick 1976

組織の部分どうしは、互いに反応しあいながらも、それぞれの独自性を保ったまま、ゆるく結びついていることが多い、とする見方です。本部の方針と各現場のやり方がゆるくしかつながっていないと、現場は目の前の事情に素早く合わせられ、ある現場の混乱も他に広がりにくい。その一方で、よい工夫が他の現場に伝わりにくく、標準化も進みにくい、という両面があるとされます。

注意予測できないことが観察されただけでは、ゆるく結合している証拠にはならない、と原典自身が注意している(Weick, 1976)。

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実践共同体Communities of Practice · Lave & Wenger 1991

Brown & Duguid (1991) は、マニュアル通りでない現場の実践に注目し、そこで生まれる知恵を組織の学習とイノベーションの源として位置づけました。実践を共有する人々の中で技能が身につく、とする実践共同体の視点は、「先輩に教わるやり方」がどこから来るのかを説明します。

ここに挙げた理論は、疑問を考えるための手がかりです。どの理論がよく当てはまるかは、組織や状況によって変わります。

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